桐の特徴
日本の風土は高温多湿のため日本人は衣類の保管に悩まされてきました。最近では乾燥する冬でも加湿器の普及により、部屋の温度が高まるようになりました。都会のマンションの押入れの中は、一年中湿度が下がらないとも言われています。
このような環境で桐は効力を発揮します。
桐の組織の中にはチロース構造というミクロの小部屋が無数に広がっています。これが湿度に敏感に反応して桐の素材自体が膨張・収縮するのです。
桐材は多孔湿のため保温効果が大きいです。炊いたご飯が冷めないようにするためにおひつにも用いられています。
桐は他の木材より着火点が一番高いため、家具に最適です。
桐にはタンニン、パウロニン、セサミンといった成分が含まれており、これらが防虫効果をもたらせています。
桐の比重は、水を1 とするとわずか0.3 です。つまり日本列島に育つあらゆる木の中で一番軽い樹木なのです。